デジタル回路

デジタル信号

デジタル回路はロジック回路論理回路とも呼ばれます。

デジタル回路はマイコン、パソコン等ほとんどの電子機器で使われています。最近ではマイコンの高速化が進み 外部にデジタル回路(ロジック回路)を使わずにほとんどの電子回路が実現できるようなっています。また大規模なデジタル回路(ロジック回路)ではPLD(Programmable Logic Device)を使い専用LSIを 自作できるようになっています。

電子回路のなかには動作タイミングが重要な回路(画像処理系の回路等)もあります。時間的に多少のずれがあっても問題がない電子回路はソフトウェアで代替え出来ますがそうでない場合 はマイコンの外部にロジック回路を組むか、PLDを採用するなどの手法がとられることと思います。

いずれの方法をとるにしてもデジタル回路の基本がわからなければ実行できません。

デジタル回路_最初に理解すること

デジタル信号High&Low

図1

アナログ回路の信号は連続した信号ですがデジタル回路の信号はパルスです。いわばON/OFF信号です。信号が有るかないかで条件が決まります。そして信号があるときを 「1」、信号がないときを「0」と言います。さらに「1」の状態を high(ハイ)、「0」の状態を low(ロー) と呼びます。

実際の電子回路では電圧(電流の場合もある)が有るとき high,0Vのとき low と呼びます。

デジタル回路はこの high 、low の組み合わせで実現されます。

例えばデジタル回路(ロジック回路)の基本回路の一つに ANDという回路があります。この回路の入力と出力の関係は表1のようになります。図2はこの回路に実際にデジタル信号を 入力したときの入出力の波形です。

AND回路

図2
AND回路の入出力の関係
入力 X1入力 X2出力 Y
lowlowlow
lowhighlow
highhighhigh
highlowlow

表1
AND回路の入出力

図2

このようにデジタル回路は入力が一定の条件のときに出力がhighまたはlowが出力されます。さらにこの出力を次の回路に入力し また次の条件を作り、最終的に希望する信号を取りだすことになります。次の回路(図3)はAND回路だけで構成したデジタル比較器の例です。この回路は D0=1(high)、 D1=1(high)、D2=1(high)のときだけ出力は1になります。111は十進法では7になります。

デジタルコンパーレーター

さて前述で 111 は十進法(又は十進数)では 7 と述べました。デジタルの世界では数値の表現は二進数で表現されます。

十進数では十になると一つ桁が上がりますが2進数では二になると桁が上がります。
二進数の詳細はこちら―>二進法と十六進法

次はこちら―>デジタル回路基礎

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