コイル(インダクタ)とは?

トロイダルコイルの写真

コイルとは簡単な言い方をすれば線をぐるぐる巻いたものです。ぐるぐる巻いたスプリングをコイルスプリングと言ってます。

コイルとはそういった形状のものの総称です。電子回路で使われるコイルも構造的には同じです。

電子回路で使われるコイル(インダクタ)とは三大受動素子L、C、Rのひとつです。しかし最も扱いにくく敬遠されがちな素子です。

コイルはその基礎や動作を理解するのが結構めんどうなうえに、コイルを使った回路では、なかなか設計した通り動いてくれないのが理由のひとつかもしれません。

それだけにコイルの基本をよく理解し、適切に応用するならば他者より優位に立てる可能性があるでしょう。

コイル(インダクタ)の基本動作

コイル(インダクタ)の基本と言っても本当はそんなにやっかいなものでもないのです。

コイルの基本動作はコンデンサと同じ用ように「エネルギーを蓄える」ことが出来、「周波数に大きく依存する」、この2点です。 この2つの基本動作をよく理解すればコイルもそんなに怖い物でもないのです

基本動作の1つ「エネルギーを蓄える」

コイルに発生する磁界

コイルに電圧を印加し電流を流すと磁束というものが発生 します。これは磁石の磁束と同じものです。

この磁束は外部の電源を切り離してもそのまま残ります。このことはコイルに電流を流すことでコイルが磁化された ことを意味します。つまり電気エネルギーが磁気エネルギーに変化してコイル内部に蓄えられたことになります。

コンデンサは静電気としてエネルギーを蓄えますが、コイルは磁気エネルギーとして蓄えます。

さらに詳しく--->コイルに直流を流すと?

基本動作の1つ「周波数に大きく依存する」

コイルに交流電流を流す

コイルに交流電圧を印加すると 交流電圧の周波数によって電流値が変わります。
コンデンサとは反対に周波数が高いほど流れにくくなります。

交流電圧の周波数が2倍になれば、交流電流は1/2になります。

さらに詳しく--->コイルに交流電流を流すと?

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