フォトダイオードの基本的な回路を図1と図2に示します。どちらの回路も a はバイアスなし、b はバイアス有りの回路で、図1と図2の違いは出力電圧の極性が逆になります。
フォトダイオードの回路は基本的に電流-電圧変換回路です。図1、2で示した回路はあくまでも基本回路であり、実用向きではありません。実際の回路ではフォトダイオードで発生した電流をFETで受けたり、オペアンプの電流電圧変換を使うなどで電圧に変換するのが一般的です。
図3はフォトダイオードの電流をオペアンプの電流-電圧変換回路を通して電圧に変換する照度計測用の回路です。照度計のようなさほど精度を
要求されない場合はバイアスを加えなくても実用になりますが変化の激しいい(周波数の高い)入射光の場合はフォトダイオードに逆電圧バイアスを印加して接合容量を減らして高速に動作させます。
図4はその例としてフォトダイオードを使った放射線検知回路の例を示します。フォトダイオードに印加さる逆電圧+HVはフォトダイオードの仕様がゆるす限り高い電圧
を印加します。逆電圧が高いほど高周波動作に対応できます。
フォトダイオードに逆電圧を印加して使う場合、暗電流に注意する必要があります。暗電流とはフォトダイオードに全く光や電磁波が入力されない状態でもフォトダイオードから流れ出る電流のことです。暗電流はフォトダイオードのオフセット電流のように振舞います。ですから高ゲインアンプに入力する場合は注意が必要です。
*注意*---これらの回路は一例であり動作を保障するものではありません。--