抵抗値の計算例-並列

並列接続の抵抗値の計算

抵抗の並列接続
図1

並列接続抵抗値の基本公式は

並列接続の計算式 ----式1

であるから図1の回路に摘要すると、合成抵抗 RT は

計算 ----式2

式2を書き換えると

計算 ----式3

となります。式3に値を代入して計算すると

実際の計算 ----式4

計算結果から図1の合成抵抗は400Ωとなります。次に各々の抵抗の損失電力を計算します。選択する抵抗の電力は計算した損失電力より大きい値の ものを選択します。

電力は 電圧×電流 で求めれますから抵抗の電力WR

となります。この式に図1の定数を摘要して計算すると

計算
R2の電力計算
R3の電力計算

ちなみに合成抵抗RTの損失電力を式5に摘要して計算すると

RTの電力計算

となり、合成抵抗 RT の損失電力は(R1の損失電力+R2の損失電力+R3の損失電力)に等しいことがわかります。このように 抵抗の並列接続は希望の抵抗値を得るだけでなく、電流を分散させることによって電力の分散を図り、各々の抵抗の損失電力を下げることが出来ます。

それぞれの計算の答えは四捨五入してありますので検算すると若干の誤差が出ます。


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